急に涼しくなった、と同時に急におじょうさんがあまえっこになった。
毎朝5時ごろに起こしてくれるのは相変わらずだけど、今朝はベッドの下から
仰向けに寝てるわたしのお腹の上に飛び乗る、という初めての芸当をやってのけてくれた。
まぁ、ベッドから垂れてる腕に両手かけて引っ張られても起きないわたしが悪いのだと思う。たぶん。
でもぐえってなったよ。ぐえって。
朝出かける前まで布団の中に潜り込んで寝てたのに、出かける準備をしだしたら
のそのそ出てきてじいっと足元で見上げてきた。
そんな顔、いつもしないじゃないか。やめてくれ、出かける気がなくなる!
泣く泣く出かけて帰ってみたらまた布団の中で寝てたけど。
家にいる間は突然の大声で呼び出される。そばに行くまで呼び続けるものだから
毎度家のどこにいても大慌てで、たいていはわたしのベッドにいるおじょうさんのそばに
かけてゆくのだけど、たいがいの場合たいした用はない。
わたしの顔を見たとたん大声でなくのをやめて満足げな顔してまたねっころがりだす。
さっきまでむんずと立ち上がって、あんなに必死の声だしてたくせに!
そして今はわたしのベッドで寝っころがりながらこっちを時々薄目で見てるよ。
やめてくれ。何もかも投げ出していつまでもいつまでもくっついていたくなるじゃないか。
というか、もうそうしよう。くっついてみつめて眠っちゃおう。
だってこんなに涼しいし。あまえっこおじょうさんはきっとたぶん期間限定だし。